工事実績
2019/04/28東京都葛飾区ビルオーナー様直結給水工事
直結給水工事
高架水槽を用いた給水方式を直圧直結給水へ改修しました。
・貯水槽清掃のコスト削減
・ポンプ設備撤去に伴う電気代の削減
・水質への不安解消
・最上階での水圧改善
今回の工事で得られたメリットです。
条件がピタリと揃う現場はあまり多くありません。
工事自体が困難だったり、必要費用がかなり高額だったり、メンテナンス費用が殆ど安くならなかったり・・・
可能な条件が揃うのであればですが、 直結給水 お勧めできる工事です。
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既設受水槽
受水槽に一度水を貯め、その水を高架水槽へ揚水し高架水槽で再度貯める。
その間に、水質低下の原因が沢山潜んでいます。
今回は受水槽の経年劣化が大きな問題だと、判断しました。
受水槽交換するにしてもかなりお金が掛かります。
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既設高架水槽
屋上で高架架台にタンクが乗っています。
こちらは塗装などメンテナンスが施され、タンクそのものはまだまだ使えそうでしたが、
最上階住戸と高架水槽の高低差が最低限しか取れていなく、最上階屋内の蛇口水圧は下の階に比べかなり弱めだった筈です。
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給水管切替ポイント①
ここからは省略して載せていきます。
まず、受水槽へ給水する配管と揚水ポンプへ行く配管を堀り起こし、ココの部分を直接結びます。
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給水管切替ポイント① 直結後
直接結びました。
※この時点で受水槽は完全に切り離された状態になります
※右壁の中には揚水ポンプがあります
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給水管切替ポイント②
左にチラッと映っているのが揚水ポンプ。
イメージとしては、この揚水ポンプの流入側と吐出側配管を直接結びます。
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給水管切替ポイント② 直結後
直接結びました。
真ん中に逆流防止の逆止弁を設置しています。
※この時点で揚水ポンプも完全に切り離されました
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給水管切替ポイント③
高架水槽への入り口配管と出口配管(各住戸へ給水する配管)を直接結びます。 -
給水管切替ポイント③ 直結後
直接結びました。
この時最頂部で吸排気弁を組み付けていいます。
※これで高架水槽は切り離されました。
受水槽・揚水ポンプ・高架水槽が切り離され、完全な直結給水配管になりました。
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おまけ写真
最頂部の吸排気弁部分に圧力計を仮設し、必要圧が確保されているか、「しっかりと」確認中。
1.6㎏/㎝2ありました。
恐らく、
改修前の高架水槽経由だと、高架水槽が7~8mの高さだったのでここでは0.7㎏/㎝2位だった筈。
0.7→1.6kgになれば、最上階の住戸ではさぞ気持ち良いシャワーになった事だと思います。
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高架水槽撤去
使わなくなった高架水槽も「鉄架台」も撤去。
かなりスッキリしました。
実はこの工程がかなり大変だったのですが、提案して正解だったと思います。
錆腐食が進みミルフィーユの様になった部分もある、そんな野晒しの金属架台を残置すのは「見て見ぬふり」です。
折角なので撤去すべき。いい提案をしたと自信をもって言えます。
青空が映えます。
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受水槽も撤去
かなりスッキリ。
コンクリート基礎は残してありますが、これだけのスペースがあれば他の用途も検討出来そうです。
作業を終えて
写真コメントはありませんが、
直結給水は他にも沢山の、工程・見所・苦労し所があります。
そして、直結給水が出来るか否かの結論を出すためだけに、かなりの時間を費やします。
言うのは簡単・やるのは大変。
言うのは簡単・掛かる費用は膨大、と言うケースもあります。(というか、そのケースの方が多い)