ポンプ交換・直結給水工事・貯水槽清掃の工事手順の解説
ポンプ交換
1.作業前準備
- 現場調査(ブレーカーの場所、搬入経路の確認等、ポンプ以外の確認で入室を伴う場合あり)
- 給水断水・排水断水の時間設定、車や荷物移動の打合せ
2.交換工事
- 作業箇所周辺及び搬入経路への養生作業
- 既設品撤去
- 新規品搬入据付
- 配管工事
- 電気工事
- 試運転確認
- 周辺清掃・片付け
3.作業報告
- 作業報告書を作成し、写真を添付し報告する
- 本工事以外の不良箇所があった場合は、改修提案見積を提出
直結給水工事
- 下見調査
- 水道局協議
- 水理計算書作成協議
- 4階建て以上の場合、水圧調査・申請
- 水質検査・耐圧試験
- 工事
- 完成検査
- 作業報告(施工図面、工事報告書)
貯水槽清掃
1.作業前準備（事前準備）
- 現場調査及び打ち合わせを行なう
- 作業工程表を作成
- 作業には貯水槽清掃作業監督者及び従事者教育を受けた者を配置する
- 清掃作業時の服装には専用のものを使用し、常時清潔を保つこととする
- 清掃作業に使用する資機材は専用のものを使用し、随時消毒を実施し清潔を保つこととする
2.清掃作業
1）着手前準備
- 作業用具の点検・整備
- 床面マンホールなど開口部の第三者落下防止処置（作業中屏風の設置）
- 地下ピット式の場合、全てのマンホールを開け排気ファン及びダクトを設置し、換気処置を行なう
- 酸素濃度の測定を行ない、有酸素を確認後、作業に着手する
- 防露型照明器具を設置し、作業の安全が確保できる照度を維持する
2）付帯設備の作業前確認
- 槽内への給水装置（ボールタップ・定水位弁など）の作動点検を行ない、正常を確認後、給水を停止する
- 揚水ポンプ及び加圧給水ポンプの運転状況（電流値・圧力計・異音・振動等）を確認し、停止する
3）清掃作業
- 槽内清掃・点検
- 水抜き弁を開き、排水を開始する。地下ピット式の場合、排水ポンプを設置し、所定の箇所(排水槽等)に排水する
- 槽内の六面(床・壁・天井面)を専用資機材にて清掃し、亀裂・劣化等の点検をおこなう
- 接続管・弁・機器類を清掃する
- 給水装置のバルブを開け、錆び水の排出をする
- 満減水装置(電極棒等)を点検・清掃し、作動点検を行なう
- 水洗いを行なう。洗浄水は完全に排水・除去する
- 有効塩素50～100mg/ℓの濃度の次亜塩素ナトリウム溶液にて槽内を消毒する
消毒後30分間放置し、二度行なう
- タンク天井上部の清掃を行なう
- 受水槽室内及び地下ピット式の場合はマンホール周辺の清掃を行なう
- 給水装置にて給水を開始する
4）作業後点検
- 給水装置が停止水位にて正常止水するかを確認する
- 槽外の漏水等を点検する
- 揚水ポンプ及び加圧給水ポンプを自動運転にし、正常運転を確認する
- 水栓にてにごり水及び赤水等の点検・放水を行なう
- 受水槽・高置水槽及び末端水栓にて簡易水質検査(残留塩素・色度・濁度・味・臭気)を行なう
3.作業報告
- 作業報告書を作成し、写真を添付し報告をする
- 不良箇所があった場合、写真を撮影し報告後、見積書を提出する
- 点検状況に応じて、貯水槽の維持管理の為の修繕計画をする
